【大阪市】南海トラフ地震ココが危ない!津波高さ・到達時間や浸水とかまとめ

南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)による津波到達時間や浸水とかのまとめ

南海トラフ、みなさん不安だと思います。少しまとめてみました。

大阪市 南海トラフが来たら危ない区・安全な区

危険なとこ

南海トラフがきたら、大阪市で一番危ないところは、住之江区です。大阪で液状化しやすいエリアでもあります。

津波高は、5.4m〜6.3m。最短で到達する時間は1時間50分とも言われてるけど、10分20分でくると考えておいた方がいい。

続いて、此花区、港区、大正区、西淀川区が危ないと言えます。

津波高は、4.4m〜5.3m。最短で到達する時間は、住之江区と同じく10分20分でくると考えておいた方がいい感じ。

安全なとこ

比較的安全だと言われる区は、中央区、天王寺区、阿倍野区、住吉区あたりの「上町台地」と言われるところです。

津波被害・浸水・液状化の心配もない安全なエリアと言われています。

後述するので、続けてお読みください。

南海トラフ地震はいつ起こってもおかしくない

大阪府知事は、「南海トラフ地震はいつ起こってもおかしくない状況です。」と発表しています。

以下は、「大阪市 危機管理室」からの発表です。

令和6年8月8日午後4時43分に日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生し、平常時に比べて巨大地震が発生するおそれが高まったため、気象庁より南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発表されました。

地震への備えを再確認し、地震が発生したらすぐに避難できるように準備してください。

万が一の時のために備えておきましょう。

大阪で想定される震度

南海トラフで想定される震度

こちらは、南海トラフ地震で想定される震度です。

大阪は、一部5強もありますが、ほぼ6弱という予想になっています。

大阪で想定される被害

南海トラフ地震が起こった場合の被害想定では、最悪の場合12万人、全壊建物は8万棟と発表されています。

大阪市では避難所生活者数が約53万人に上るとも…。上述した危険な区(住之江区・此花区・港区・大正区・西淀川区)の方は備えておいた方がいいですね。

南海トラフ地震が起こる確率

南海トラフ地震が起こる確率は、この30年のうち70%80%の確率で起きるとされているみたい。

過去に起きた南海トラフで起きた地震が元で、そない言われています。

684年 白鳳 (天武) 地震
887年 仁和地震
1096年 永長東海地震
1099年 康和南海地震
1361年 正平 (康安) 東海地震
1361年 正平 (康安) 南海地震
1498年 明応地震
1605年 慶長地震
1707年 宝永地震
1854年 安政東海地震
1854年 安政南海地震
1944年 昭和東南海地震
1946年 昭和南海地震

最後に起きた1946年から79年が経過していますね。以下は数年前の、国土交通省の発表です。

南海トラフ地震については、マグニチュード8~9クラスの地震の30年以内の発生確率が70~80%(2020年1月24日時点)とされている。なお、同委員会は、南海トラフでは過去1,400年間に約90~150年の間隔で大地震が発生していることから、次の地震までの間隔を88.2年と予測している。1944年の昭和東南海地震や1946年の昭和南海地震が発生してから、2020年は約75年を経過しており、南海トラフにおける大地震発生の可能性が高まっている。

それでいつ起きてもおかしくないと言われ、それに追い討ちをかけたのが、17日の地震でした。

南海トラフ 震源地

南海トラフの震源地

↑南海トラフと、17日に愛媛・高知で起きた地震の震源地がこちらです。(マグニチュード6.6、震源の深さ39km)

南海トラフ地震による津波

大阪の津波の高さは?

南海トラフ地震でくる大阪の津波の高さの想定

南海トラフ地震でくる津波の高さの想定は、上記のように公表されています。

大阪市此花区、港区、大正区、西淀川区の津波高は、4.4m〜5.3m住之江区では、5.4m〜6.3mもの高さが想定されてます。

津波は大阪のどこまでくる?

南海トラフ地震の津波によって浸水する地域は、上町台地を除く「大阪のほぼ全域」と想定されています。

※上町台地については後述

大阪 最短で到達する場所と時間

基本的に、南海トラフ地震が起きたら、最短1時間50分で第一波が大阪市に到達すると言われています。

詳細は以下

  • 住之江区 110分(1時間50分)
  • 此花区 113分(1時間53分)
  • 港区 114分(1時間54分)
  • 西淀川区 116分(1時間56分)
  • 大正区 117分(1時間57分)

でも…詳しくははしょりますが(「津波の到達」には2種類の考え方がある)南海トラフが起きたら、大阪に10分20分で津波がくると考えておいた方が得策です。

南海トラフで淀川が氾濫した場合、30分後に梅田の街が5m浸水する危険性があるというシミュレーション結果もあるいうから余計に。

浸水の可能性が低い、大阪市の「上町台地」

安全と言われる「上町台地」ってどこ?

以下は、国土地理院ウェブサイトにて「洪水・内水、津波」被害を選択した地図です。

「洪水・内水、津波」被害を選択した地図

浸水の可能性が低い大阪市の「上町台地」
画像をタップすると、国土地理院ウェブサイトが新しいウィンドウで開き大きな画像が見られます。

標高が高く浸水のリスクがないと言われている「上町台地」は、真ん中の白い部分です。

大阪城あたりから、住吉区我孫子あたりまで、縦に細長いですね。中央区、天王寺区、阿倍野区、住吉区の範囲です。

その他の区は浸水する可能性が高いとこです。

「洪水・内水、津波、高潮」被害を選択した地図

大阪市の高潮ハザードマップ
画像をタップすると、国土地理院ウェブサイトが新しいウィンドウで開き大きな画像が見られます。

高潮を含めるとこんな感じ↑
広がりましたね。

住吉区の浸水

上町台地である住吉区の浸水は0mとなってます。

こんなプレートが各所に貼ってある思うので、全然見なかった方は確認してみて。

大阪の川や土地の高さ比較

淀川・大和川と周辺地域の高さ(府道中央環状線付近の断面 )
この画像は拡大できません

↑こちらは、国土交通省近畿地方整備局 大和川河川事務所の画像です。

これを見ると、淀川や大和川、その他の川が氾濫したらどうなってしまうのか。一目瞭然ですね。

淀川・大和川と周辺地域の高さ(府道中央環状線付近の断面 )

↑上の画像とは少し縮尺の仕方?が違いますが、こんな感じ

大阪、沈みそう…。

大阪市の浸水想定図

以下、浸水想定図は、堤防が決壊し河川氾濫した場合の浸水想定図です。大阪市ホームページで記載されている画像です。

淀川が氾濫した場合

(平成29年6月公表)

淀川が氾濫した場合

東淀川区、淀川区、西淀川区、福島区、北区、都島区、旭区、城東区、鶴見区

大和川・西除川・東除川・石川が氾濫した場合

(大和川:平成28年5月公表、西除川・東除川:令和元年11月公表,石川:令和3年1月公表)

大和川・西除川・東除川・石川が氾濫した場合

東成区、生野区、平野区、東住吉区、住吉区、西成区、浪速区

神崎川・天竺川・高川・安威川が氾濫した場合

(神崎川・安威川:令和5年12月公表、天竺川・高川:令和2年1月公表)

神崎川・天竺川・高川・安威川が氾濫した場合

西淀川区、淀川区、東淀川区

寝屋川・第二寝屋川・平野川・平野川分水路・古川が氾濫した場合

(平成31年3月公表)

寝屋川・第二寝屋川・平野川・平野川分水路・古川が氾濫した場合

旭区、都島区、城東区、鶴見区、東成区、生野区、平野区、東住吉区、天王寺区、阿倍野区、中央区

旧淀川流域等の河川(大川・堂島川・安治川、土佐堀川、木津川、尻無川)が氾濫した場合

(大川・堂島川・安治川、土佐堀川、木津川、尻無川:令和4年2月公表)

旧淀川流域等の河川(大川・堂島川・安治川、土佐堀川、木津川、尻無川)が氾濫した場合

浸水想定追加区:北区、都島区、福島区、此花区、港区、浪速区、旭区、城東区、西成区

マンションや戸建てなど建物の崩壊にも注意

津波被害を受けないと言われる比較的安全な地域であっても、建物の崩壊にも注意しとかなダメです。

「震度5強くらいの地震では軽微な損傷、震度6強から7に達するくらいの大きな地震でも倒壊は免れる」という2022年の「新耐震基準」がありますが、古いマンションでは適応されませんよね。

それに、もし耐震度が高いマンションでも、これまでの何度もの地震によって、強度は低くなっているとも言えます。

常日頃、非難用具を準備することはもちろん、地震が起きたら身の安全の確保をし、ガスの消火確認・玄関のドアを開けて逃げ場を確保しましょう。

さいごに「巨大地震注意」今は注意のみ 予知情報ではない

巨大地震注意について、今はさらに大きな地震が起きる可能性があるか…など、検討会議を経て発表があるんやとか。

地震が起きるとパニクらないようにしてくださいね。

ただし、食料やお水、生活に必要な最低限のものは用意し、避難経路の確認、家族との連絡方法など、備えはしておきましょう。(むやみやたらに買い溜めするのもあかんね)

大阪市各区のハザードマップ大阪市ホームページで掲載されています。確認しておいてくださいね。

非難ビルも確認しといて。大阪市の津波避難ビル一覧はこちら

大阪市各区の防災マップはこちら
 
 

8月14日最新情報追加 15日17時に、南海トラフ臨時情報の「呼びかけ」終了

このまま大きな変化が観測されなければ15日17時に、南海トラフ臨時情報の「呼びかけ」を終了すると発表されました。

  • プレートの状態の変化を示すような通常とは異なる地殻変動は観測されていない
  • 巨大地震が発生する可能性は普段よりも高い状態が続いているが、8日夜の時点から高まってはいない
  • 8月13日午前7時前を最後に24時間以上発生しておらず、地震活動は徐々に減衰している

 
揺れが強かった地域は、引き続き注意が呼びかけられています。

8月15日最新情報追加 近い将来、巨大地震が発生することに変わりはない

以下は、地殻変動や地震のメカニズムに詳しい京都大学防災研究所の西村卓也教授の言及です。

  • 南海トラフ沿いでは巨大地震を引き起こすひずみは着実に蓄積されている
  • 近い将来、巨大地震が発生することに変わりはない
  • 地震の具体的な予測は難しく、臨時情報が出ないまま巨大地震が起こる可能性が高い

 
大阪市の危険な地域はもちろん、全ての区が備えておく必要がありそうです。

 
 

参考
https://umeda-connect.jp/bo-sai/
https://www3.nhk.or.jp/news/special/saigai/select-news/20230831_01.html
https://www.city.osaka.lg.jp/nishi/cmsfiles/contents/0000385/385715/11-20.pdf
https://www.city.osaka.lg.jp/kikikanrishitsu/cmsfiles/contents/0000182/182198/3.bessi.pdf

https://www.yomiuri.co.jp/local/osaka/news/20240809-OYTNT50209/
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240814/k10014549141000.html

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